がんばるあなたの人生をダメにするたった一つの要素。
それは「ストレス」。
ストレスは死のホルモン「コルチゾール」の分泌を促し、
副腎が疲労してしまいます。
ストレスをきちんと意識して生活していますか?
穏やかに生きることが難しい現代
競争が激しく、変化が早く、そして多様な価値観が同時に渦を巻く世界を生きる私たちにとって、ストレスはあらゆる局面で常に私たちを悩ませる存在。
そんなストレスフルな毎日が私たちにもたらす被害は、想像以上に甚大(じんだい)にもかかわらず、多くの人がストレスを軽視しています。
軽視されるストレスの影響
自身のストレス状況をきちんとチェック・診断しましょう。
ストレスは老化を早め、思考能力を低下させ、うつ病はもちろん、生活の質を低下させる隠れた病「副腎疲労」を発症させます。
現代人は全員がストレスと戦っています。
ストレスと上手に付き合っていく方法を知れば、あなたは現代の消耗戦から一歩抜け出ることができます。
あなたがいまどんな目標を人生に掲げていたとしても、より高いレベルの成功・満足に繋がるのは間違いありません。
ストレスとは
ストレス(英:Stress)とは、生活上のプレッシャーおよび、それを感じたときの感覚である。オックスフォード英語辞典では、苦痛や苦悩を意味するDistressが短くなった単語とされる。ストレスの概念は一般に、1930年代のハンス・セリエの研究に起源を持つとされる。この文脈では、精神的なものだけでなく、寒さ熱さなど生体的なストレスも含む。
出典: wikipedia
ストレスは一般的に私たちが考えている精神的なものだけでなく、物理的な要素、例えば気温や痛みなども含まれるということですね。
また正確には、身体へ影響を与えるものを「ストレッサー」、そのストレッサーに対する身体の反応のことを「ストレス」または「ストレス反応」として区別して呼んでいます。
ストレスの影響
私たちが受けるストレスの影響としては一般的に下記のようなものが挙げられます。
体への影響
肩こり/目の疲れ/疲労/肌荒れ/脱毛/頭痛/腰痛/不眠/自律神経の乱れ
心への影響
不安/落ち込み/イライラ/怒り/気力や集中力の低下/希望のなさ
行動への影響
生活の乱れ/暴飲暴食/散財/過度の飲酒/喫煙/ギャンブル/暴言暴力/遅刻/欠勤
出典: 健康サポート
実際にはこれらはいずれも二次的な症状であって、ストレスを受けるとまず体内の反応としてはコルチゾールと呼ばれるホルモン分泌が行われます。
コルチゾールとは
コルチゾールは、ストレスに対処するために、副腎皮質で分泌されるホルモンのひとつです。このコルチゾールの役割は、ストレスを受けた体への影響に対し、調節をするために分泌されます。つまり、コルチゾールそのものは、体の機能を保つために必要なものなのです。しかし、過剰なストレスにより大量に分泌されることで悪影響を及ぼします。
出典: スキンケア大学
上記のように、コルチゾールは私たちにとって必要不可欠な存在であると同時に、悪影響を及ぼす可能性のあるホルモンです。
具体的には、ストレスを受け続けることにより過剰に、且つ長期にわたってコルチゾールが分泌された場合、副腎疲労と呼ばれる慢性的な症状を引き起こすことが知られています
副腎疲労の症状はうつ病の症状と似ており、また日本では副腎疲労が正しく病気として認識されていないため、たびたび副腎疲労の患者がうつ病として診断されることがあります。
本来は副腎疲労であるのに、うつ病に対する治療を行っていたのでは、効果的に回復することができないのは自明ですね。
このことを知っているのと知らないのでは、その後の対処に大きく違いが出ます。
副腎疲労とは
ストレスなどにより副腎が完全に疲弊した結果、副腎の機能が著しく低下した状態です。そのため、抵抗期とは反対に、 アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールなど副腎皮質ホルモンの分泌量が正常値より大幅に減少します。
出典: 副腎疲労が疲労の原因
副腎疲労の症状としては下記のようなものがあり、一部については一般的に知られる鬱症状に非常に近いことがお分かりいただけると思います。
- 疲労症状
- 無気力・無関心
- ベッドから起き上がれない
- 思考の困難
- 食欲がなくなる(異常に増える)
- 脂肪増加、筋肉減少
- むくみ
- 眠れない
- 震え、動悸
- 抜毛
- 塩分を好む
- カフェインを欲する
- 甘いものを欲する/li>
- 脂肪分を欲する
副腎疲労からの回復のために
私たちが副腎疲労の症状を感じたら、どのように対処すればいいのでしょうか。これには大きく分けて2つのアプローチが存在します。
1. 精神的なアプローチ
ストレスを受けているのは事実ですから、そのストレスを回避する、もしくはそのストレスの影響を緩和するというのが精神的なアプローチです。
ストレスを回避するのは、言葉そのままですが、例えばストレスが特定の人間関係から来るのであれば、その人間関係を絶ってしまえば良いのです。しかし実生活では難しいケースもあるでしょう。
その場合には、ストレスの影響を緩和する必要が出てきます。言い換えると、ストレス自体の存在は変わりませんが、自分自身がストレスの受け止め方を変えるということです。
これには認知行動療法という専門の分野があり、下記の本が非常に分かりやすく認知行動療法界のバイブル的な存在になっています。
2. 栄養学的なアプローチ
二つ目は体内に足りていない、もしくはストレス反応によって失われた栄養素を補うことによって、副腎疲労を解消する方法です。
足りていない栄養素としては様々なものが候補に挙げられるため、自分に合うものを一つずつ試し探していく必要がありますが、ここでは代表的なものをご紹介します。
- DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)
DHEAは副腎から分泌されるテストステロン(男性ホルモン)及びエストロゲン(女性ホルモン)の元となるもので、副腎疲労の場合、このDHEAの生産量が低下しています。このサプリメントを摂取することによって、特にテストステロン不足からくる症状(性欲減退、やる気のなさ)を緩和できます。
現在日本では販売を行っていないため、iHerbなどの海外サプリ通販サイトから購入する必要があります。
- オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は、健全な精神状態をサポートするサプリメントで血流を改善することでも知られています。気分の落ちこみを緩和・軽減する効果があります。
成人病予防の効果もあるため、基礎的な栄養補助の役割で定番サプリメントとなっています。
- チロシン
チロシンはフェニルアラニンから合成されるアミノ酸の一種で、非必須アミノ酸に分類されながらも、神経伝達物質の原料になるという重要な役割があります。うつ病の改善、認知症の予防に効果的だといわれています。
ネット上では効果を体感しやすいサプリメントとして知られ、一度始めた作業の継続など集中力の持続に効果を感じられます。
- セロトニン
セロトニンはノルアドレナリンやドーパミンと並ぶ、三大神経伝達物質の一つです。穏やかな気持ちになるために不可欠な物質で、不足すると攻撃的な正確となることが研究で報告されています。
セロトニンに関しては過去の記事も併せてご参照ください。
- PS (ホスファチジルセリン)
ホスファチジルセリンは、私たちの細胞膜に多数存在するリン脂質の一種です。脳にも多く存在し、情報伝達機能を保つために重要な役割を果たしていると考えられています。
副腎疲労に対するサプリメントとしてこのホスファチジルセリンが有効な理由は、ホスファチジルセリンに副腎疲労の原因となるコルチゾールの分泌を抑える働きが認められているからです。
このホスファチジルセリンの摂取によって、これ以上副腎が疲労することを防いでくれるわけです。
まとめ
がんばるあなたの人生をダメにするたった一つの要素、それは「ストレス」です。
ストレスと上手に付き合っていくことができさえすれば、あなたがいまどんな目標を人生に掲げていたとしても、より高いレベルの成功・満足に繋がるのは間違いありません。
今回ご紹介したストレス解消のためのアプローチは、毎日を劇的なくらい鮮やかに変えてしまう可能性を持っています。
より生産的で、より充実した人生を送るために、自分が感じているストレスを意識して生活しましょう。
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