上手にカフェイン効果を得る方法!耐性がつくものつかないもの

副腎疲労の基礎知識

カフェインに耐性はつく?

 

カフェインは手軽に頭をスッキリさせたり、やる気を出してくれるということで、毎日コーヒーを飲むのが習慣になっている方も多いと思います。
ただカフェインを毎日続けて摂り続けるうちに、効果に耐性がついてくると感じたこともあるのでは?

 

その感覚は「半分正解で半分誤り」です。
なぜなら、カフェインの効果のなかには、耐性がつくものとつかないものがあるからです。

 

まずはフェインの効果を、耐性がつくものとつかないものに分けて見ていきましょう。

 

上手にカフェイン効果を得る方法!耐性がつくものつかないもの

1.耐性がつくカフェインの効果

コーヒーを飲んで気分がスッキリしてきたとき、体の中ではカフェインが副腎を刺激してアドレナリンの分泌を促しています。
このアドレナリンに関連するカフェインの効果には、耐性がつくと考えられています。

その理由としては、

  1. カフェインに対する副腎の反応が鈍くなるから
  2. アドレナリンの効果を生む受容体が少なくなるから
    (ちょっと難しいですがアドレナリン受容体が影響しています)

が挙げられます。

ということはですね、アドレナリンによって生じている以下効果は徐々に感じられなくなってしまうということなんですね[1]

  • 集中力の向上
  • 脂肪燃焼
  • 食欲減退

 

2.耐性がつかないカフェインの効果

次に耐性がつかないカフェインの効果ですが、これは反対にアドレナリンに関連しない効果が対象です。

その効果の例としては、

  • パーキンソン病の予防
  • 2型糖尿病の予防
  • 頭痛の軽減
  • 持久力の増加(ランニングなど)

などが挙げられます。

 

3.耐性を考えたカフェインの上手な使い方

耐性を考えたうえでの「上手なカフェインの摂り方」について考えてみましょう。
(そもそもカフェインは副腎を刺激するので、副腎疲労の方の場合、基本的には摂ってはいけません)

 

健康な方で、アドレナリンに関連する効果をうまく利用したい場合、「カフェインサイクリング(=カフェインの定期的な中断)」がオススメです。
なぜなら集中力向上などの効果は、カフェインを摂り続けていくことで「効果を全く感じられなくなる」からです。

この耐性は「insurmountable tolerance(絶対的な耐性)」と呼ばれ、効果の不足を補うためにいくらカフェインを増やしてみても意味がないということです。
言い換えると、カフェインの摂取量に対して効果が完全に飽和してしまうというわけ。

 

カフェインサイクリング(定期的な中断)の方法については諸説あり、耐性が消え始めるには1か月ほどの中断期間が必要という見方もあります[2]
ただし、1週間程度の中断でもカフェインの効果が戻ってくると言う専門家もおり、このあたりは自分の体とよく相談しながら中断期間を設定してみましょう。

ちなみに私の場合は7日間のカフェイン抜きのあと、再びコーヒーを飲んだらものすごい集中力を感じることができました。
でももうその次の日には効果が減ってしまいましたので、耐性がリセットされるには7日間では少々短すぎたようです。

 

最後に、耐性のつかない効果(病気の予防・頭痛の軽減など)を期待する場合は、特にカフェインサイクリングを考える必要はなさそうですよ。

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