こんにちは。
今日は副腎疲労に効果のある「ホスファチジルセリン」というサプリメントをご紹介したいと思います。
副腎疲労の原因コルチゾールを抑える!「ホスファチジルセリン(PS)」
1.ホスファチジルセリンは記憶力の増強が期待できる
ふだんあまり耳にすることのない「ホスファチジルセリン」という成分は、英語では「Phosphatidylserine」とつづられるリン脂質です。
脳の細胞膜内に多く存在し、脳の全リン脂質の約18%を占めています。
このホスファチジルセリンは、脂肪とたんぱく質を結びつける作用があり、脳内の情報伝達に重要な役割を果たしています。
ホスファチジルセリンはそのままでは血液脳関門を通過できないため、一度体内で分解されてから脳内にで再びホスファチジルセリンに合成されます。
PS is considered to be one of the most important brain nutrients beneficially influencing numerous neurotransmitter systems, such as acetylcholine, dopamine, serotonin and norepinephrine.
ホスファチジルセリンは、アセチルコリン、ドーパミン、セロトニンおよびノルエピネフリンなどの多数の神経伝達物質系に影響を及ぼす最も重要な脳栄養素の1つであると考えられている。
脳内で再合成されたホスファチジルセリンはアセチルコリンなどの神経伝達物質を生み出すことで、脳内の情報伝達をスムースにします。
したがって、ホスファチジルセリンをサプリメントとして摂取することで、脳の働きを助け記憶力の維持・判断力の改善につながると考えられています。
2.ホスファチジルセリンはコルチゾール抑制効果がある
記憶力の増強以外にも、もう一つ大きな効果があります。
副腎疲労に悩む人にとっては、こちらがより重要なものとなります。
それはコルチゾールと呼ばれるホルモンの分泌を抑える効果です。
In chronically stressed subjects, a supplementation with PAS 400 (MemreePlus™) can normalize the hyper-responsivity of the HPAA to an acute stressor.
慢性的にストレスを受けていた被験者は、ホスファチジルセリンの摂取によって、HPAAの過敏性を正常化した。
そもそもコルチゾールというホルモンは、私たちがストレスを受けると分泌され、血圧や血糖値の上昇をうながしたストレスを生み出している状況に対応しようとします。
このコルチゾールは私たちにとって必要不可欠なホルモンだと考えられていますが、過剰分泌にはデメリットがあるんです。
<コルチゾールによるデメリット>
- 記憶力の低下
- 免疫力の低下
- 筋肉量の減少
コルチゾールは非日常的な状況へ対応するためのホルモン(戦うか逃げるか反応と呼ばれる)なので、ごく短期的には私たちのパフォーマンスを上昇させます。
しかし、コルチゾールの分泌は体のメンテナンス機能(食物の消化や筋肉の合成)を停止させ、危機的状況の回避を優先してしまうため、長期的には体にダメージを与えてしまいます。
<コルチゾールの副腎への影響>
コルチゾールが分泌されると、体のメンテナンス機能が一時停止するだけでなく、コルチゾールを分泌する副腎が疲労してしまうことも問題です。
副腎が疲労すると、同じく副腎から分泌されるアドレナリンやアルドステロンが減少するため、やる気がなくなったり、うつ症状の原因となったりします。
3.ホスファチジルセリンを効果的にとるには
コルチゾールの分泌を抑えるにはホスファチジルセリンが有効ですが、効果を出すには適切な用量があります。
過去の研究では一日400~600mgのホスファチジルセリンを摂取することで、コルチゾール抑制の効果が出ています[1][2]。
当該研究では200mgの摂取では効果が出なかったようです。
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副腎疲労についてはこちらで説明しています。

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