うつ病誤診が危ない うつ病の2人に1人は副腎疲労という事実

副腎疲労の基礎知識

「慢性疲労症候群」と「副腎疲労」はうつ病ではありません

多くの人が知らぬ間に発症しているといわれる慢性疲労症候群。そして私も長いあいだ悩まされてきた副腎疲労。

どちらも慢性的な疲労感が特徴で、私たちのエネルギーレベルを下げ、生活の質を著しく損なう原因になります。

これら慢性疲労症候群と副腎疲労は、うつ病と間違われることが多いのが特徴です。

そして、たかが疲労だと侮っているとやる気や興味が失われ、世界から色を奪ってしまう。いち早く対処方法を知り、これらの症状から抜け出ることが大切です。

慢性疲労症候群とは

慢性疲労症候群を調べてみると、以下のように定義されています。

慢性疲労症候群(まんせいひろうしょうこうぐん、英語: Chronic Fatigue Syndrome, 略称: CFS)は、原因不明の強い疲労が長期間(一般的に6ヶ月以上)に及び継続する病気である。

出典:Wikipedia

副腎疲労とは

一方で副腎疲労はというと、日本で正式な情報はほとんど手に入れることはできません。英語版のWikipediaではこのような説明があります。

Adrenal fatigue or hypoadrenia are terms used in alternative medicine to describe the unscientific belief that the adrenal glands are exhausted and unable to produce adequate quantities of hormones, primarily the glucocorticoid cortisol, due to chronic stress or infections.

出典:Wikipedia

要約すると「副腎疲労は慢性的なストレスなどにより副腎がホルモンを十分に分泌できない状況で、まだ科学的にその真偽が明らかにされていないものとなります。

慢性疲労症候群の一部が副腎疲労

慢性疲労症候群は原因不明の疲労症状の総称なので、副腎疲労は慢性疲労症候群に含まれる(慢性疲労∈副腎疲労)と言えるでしょう。

副腎疲労は科学的にはまだ病名ではないですし、原因も対処法も医療としては正しいとされるもの存在しません。現在は医者も含め個人が各々正しいと考えることを行っている段階です。

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まずは副腎疲労を疑う

慢性疲労はあまりにも原因とされる範囲が広すぎますし、慢性疲労の大部分を副腎疲労が占めるという説(AdrenalFatigue.org)もあります。よって慢性的な疲労を感じたら、まずは副腎疲労と見なして対処していくのは決して悪くない選択肢です。

たとえ副腎疲労の存在・対処法に科学的な根拠はまだないとしても、放っておくわけにはいきません。

副腎疲労の症状

副腎疲労の症状を参考情報を基にまとめると以下の様になります。

うつ病と間違われることが多い副腎疲労ですが、これら症状を見てるとそれも確かにうなづけます。

・長く寝ても朝起きるのが辛い

・毎日の感じる極度の疲労感

・頭にモヤがかかる(ブレインフォグとも)

・些細なことに大きなストレスを感じ反応する

・塩分が欲しくなる

・夕方以降体調が良くなる

・甘いものとカフェインがないと一日を過ごせない

副腎疲労の対処法

1.生活習慣

生活習慣としてやれることは基本的なことばかりですが、実際やるとなるとなかなかチャレンジングなことが多いのが実情です。

・軽い運動

・朝、太陽光を浴びる

・自慰を減らす

・早めに寝る

2.食事

食事で大切なのは血糖値を急激に上下させないこと。なぜなら血糖値の急激な上下は副腎にホルモン分泌を促して負担をかけてしまうからです。

血糖値を急激に上下させないためには、食事を食べる順番だったり、食べものを選ぶことが大切です。

・食事は野菜とタンパク質を先に摂る(米、パンはあと)

・炭水化物は吸収の遅い食物繊維を多いものを選ぶ

・糖質(スイーツとか)をひかえる

・カフェインを避ける

とくにカフェインを避けることはとても重要。私もそうでしたが、副腎疲労の症状が出ると、やる気のコントロールのためにどうしてもカフェインに頼りがちになります。でもこれは結果的に副腎疲労を悪化させ長引かせる原因となってしまうのです。カフェインをやめて数日後、遅くとも数週間後には、副腎疲労の症状が目に見えて改善するのでどうかがんばってほしいところ。

3.サプリメント

副腎疲労からの回復には、まずは正しい生活習慣と食事が重要なのはまちがいありません。その上で足りない栄養素をサプリメントで補うのは、グッドアイデアです。

副腎疲労に効果があるサプリメントを挙げてみます。

・ビタミンC(副腎でホルモンを作るために必要、抗酸化作用も)

・ビタミンB群(栄養素の分解、エネルギーの供給、老廃物の代謝などに必須だ)

・ビタミンE(フリーラジカルから副腎を守る)

・カルシウム/マグネシウム(副腎を強化)

・ホスファチジルセリン(過剰なホルモン分泌を抑えるよ)

・プロテイン(たんぱく質、および各種必須アミノ酸を供給)

などなど枚挙(まいきょ)に暇(いとま)がありません。しかもこの他にも効果があるとされるサプリメントは実は無数にあり、それらを1つ1つ試して効果を確認するのは大変です。

ここでは参考までに、もっとも効果が高いサプリメントを3つだけ紹介しておきます。


まずはマルチビタミン。紹介するのは副腎疲労を癒すために必要なビタミンとミネラルを1日3錠で補えるのもの。

 

 

個々のビタミンやミネラルを飲むのは面倒くさいと思い、あれこれ調べた結果たどり着いたのがこれです。コストパフォーマンスもよく、副腎疲労が回復したいまも健康維持のために飲んでいます。

錠剤がアメリカンサイズなのが玉に瑕(きず)なのですが、栄養素が詰まってる感が半端ありません。


次は御岳百草丸。本来は胃腸薬なのですが、ホスファチジルセリンと同様に、分泌により副腎を疲れさせるコルチゾールを抑える効果があります。

 

 

ホスファチジルセリンと比べ、こちらのほうがお財布にやさしく、胃腸薬としても使える(というか本来胃腸薬)のがうれしいです。

ちなみにコルチゾールは神経を過敏にするホルモンですので、その分泌が減ったことで以前ほどイライラしなくなるといった効果もあります。


最後はプロテインです。プロテインと一言で言ってもさまざまなものがあるのはご存知の通りです。体重を増やしたい人向けだったりダイエット目的だったり。これは純粋な栄養補給を目的としたもので、特にアミノ酸の含有バランスが優れているのが特長。

 

 

また他のプロテインと比べて粒子が細かく飲み物と混ざりやすい。また、ホエイ臭さ(甘くないミルクセーキみたいな臭いと言ったらいいでしょうか)もあまりしません。

リンゴジュースやミックスジュースと混ぜて飲むとプロテイン感がほとんどなくなりますので、ぜひ試してみてください。

最後に

副腎疲労を含めた慢性的な疲労の症状は本当にやっかいなもの。何をやるのも億劫になり、好きだったことさえも楽しくなくなってしまいます。

発熱や炎症など、分かりやすい身体の症状も出ないことも多く、何科にかかればいいか分かりづらい。よくある悲しいケースは、病院にかかった結果、うつ病と診断されてしまうこと。

必要もない抗うつ薬を飲まされ、終わることのない闘病生活が始まるなんてことも。抗うつ薬で治るわけありません、うつ病じゃないのですから・・・。

もしあなたがここで副腎疲労として紹介したような症状に悩んでいるのなら、ご紹介した対策を試してみてください。解決の糸口が見つかるとはずです。

 

「副腎疲労」の解消方法については、こちらで解説しています

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