副腎疲労を解消するための前処置について考えてみる

副腎疲労の解消法

副腎疲労は多くの現代人が悩まされている病。

朝起きると体は重く、食欲はなく、やる気も出ない。
記憶力はとことん落ち、頭の中はいつもモヤがかかったよう。
かつてできていたことができなくなる焦りと、このまま人生を終えてしまう恐怖。

原因は副腎が疲労することで、必要なホルモンが分泌されなくなること。
もしくは副腎を働かせるためのHPA軸の不調。

副腎疲労は存在しないとの声もありますが、副腎疲労として定義される症状を抱える人はまちがいなくいるわけで、そういった困った症状を副腎疲労と呼んでもいいのではないかと。
そうでなければ人に説明するときに毎回

「朝がだるくてやる気が出なくてブレインフォグが出て、でも鬱じゃないアレです」

なんて曖昧で意味不明なことを伝えなければいけなくなります。
ということでムダな前置きが長くなりましたが・・・、副腎疲労から抜け出すことのできた私が過去を振り返ってみて、副腎疲労を解消するためにおさえておくべき前処置について触れてみたいと思います。

ここで触れたいのは前処置であって、解消法自体ではありません(考え方によってはかぶるかもしれませんが)。
副腎疲労の解消法はこちらにまとめてありますので、ご参考まで。
http://fukujin.tokyo/adrenal-fatigue-recovery/

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副腎疲労を解消するための前処置について考えてみる

1.大事なのは胃腸の状態

副腎疲労の解消のためには休息や栄養、そしてストレス管理などが重要となってきますが、そもそも胃腸が健全でなければこれらの副腎疲労解消法は効果を発揮しません。

これは私が断言します。なぜでしょうか?
それは以下の理由からです。

  • 休息:未消化の食べ物が胃腸に残った状態では睡眠の質は上がらない
  • 栄養:適切に消化・吸収ができないと食事・サプリメントの栄養素はムダになる
  • ストレス管理:ストレスは胃腸を傷つけるいっぽうで、傷んだ胃腸の不快感と機能不全はストレスになる(胃腸の調子が悪いと移動やイベントごとなど生活に支障がでますね)

私は副腎疲労の改善に3年ほど取り組みましたが、最初の頃はまったく改善の兆しが見られませんでした。
当時おこなっていた対処法をよく見返してみると、効果が出なかった頃も、効果が出始めた頃も、基本的にやっていたことは同じなんですね。

では効果がでるためになにが違ったのか。
それこそが「胃腸の状態」だったわけです。

2.胃腸を軽視しない

「胃腸を大事にしましょう」なんて言うと、ものすごくありきたりな響きで、当たり前すぎて、なにかを言ってそうでなにも言っていない状態になりがちですね。
人は大事じゃないと判断した情報は自動的にスルーして記憶にとどまらないようにできていますからね。

ですから、いまいちどその重要性を焼き付けてほしいのです。

  • 唾液で炭水化物は分解され十二指腸で吸収される
  • 胃でタンパク質は分解され小腸で吸収される
  • 小腸で脂質は分解され吸収される
  • 大腸で残りの栄養素は分解され吸収される(腸内細菌)

参考:Digestion and Absorption (Boundless.com)

いずれの栄養素も胃腸が正常でないと消化・吸収できず体内で利用できません。
つまり胃腸の状態が悪いと、いくら高価なサプリメントに祈るような気持ちで効果を期待しても、ざんねんな結果にしかならないのです。

これまで個人的に20人ほどの副腎疲労/慢性疲労に悩むかたとお話してきましたが、胃腸が健全であるかたは一人もいませんでした。

ただの一人もです!

これをただの偶然だと受け止めますか?
あなたの胃腸の調子は胸を張って好調だと言えますか?

3.胃腸を整える

胃腸を整える。
長谷部誠選手なみの意気込みで言ったつもりなのですが・・・(心を整える)。
さっそく整える手段を考えてみましょう。

3-1.まず胃です

胃はタンパク質の分解と腸へ食物を運ぶペースづくりが主な役割です。
分解を助けるために消化酵素と胃酸が重要になるわけです。

特にタンパク質の分解を補うためにはパパイヤやパイナップルに含まれる消化酵素が効果的であることがわかっています[1]
実際には毎日パパイヤやパイナップルを食べるわけにはいかないので、以下のサプリメントを私はとっていました。

  • パパイヤとパイナップルの消化酵素タブレット[2]
  • 胃酸の代わりになるベタインHCL[3]
  • ピロリ菌を減らすココナッツオイル[4]

3-2.次に腸です

腸の役割は前述の通り栄養素の吸収ですが、これは小腸の話であり大腸ではまったく別次元のことが行われています。
というのも大腸の主役は腸内細菌であって、大腸は自分たちの体であって体でないようなもの。
腸内細菌に大いに活躍して貰う必要があるわけです。

ヨーグルトや納豆、食物繊維は効果的です。
でもそんなのみんな知ってることです。

ということで私が大きな効果を感じたものをすこしだけ。
腸に関しては消化吸収をサポートしつつ、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)を整えるためにこれらをとっていました。

  • 各栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)の分解を手助けする総合的な消化酵素[5]
  • 定番のJarrow Formulasプロバイオティクス[6]
  • おじいちゃんも知っている強力わかもと[7]

4.まとめ

今回は、副腎疲労の解消法に取り組む前に胃腸の健全化を図ろうというお話でした。
前処置としてお話したつもりですが、胃腸の健全化は、それ自体で体調を改善する効果があります。

たとえば目覚めがちがいます。
起きてすぐ食欲があります。

たとえば食後がちがいます。
眠くならないのです。

たとえば体型が変わります。
体が引き締まるのです。

栄養摂取というのは人間が生きるための根幹に位置するものですから、その波及効果は思ったより大きいし、枝葉となる改善法を試すまえにおさえておくべきことなのです。

ご紹介したパパイヤタブレットなんて300円です。
このたったの300円が今後の人生を変えるに十分な資金です。
試してみてください。

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