副腎疲労の場合、コルチゾール(抗ストレスホルモン)が出過ぎてしまうこと、またときとして足りなくなってしまうことが問題です。
この問題を解決するために「プレグネノロン」と呼ばれるサプリメントが非常に効果的であることがわかってきました。
副腎疲労には今後プレグネノロンが必須サプリとなる理由
1.コルチゾールが過剰・不足だとなにが問題?
副腎疲労の初期はコルチゾールが過剰となり、アドレナリンも多く出ます。
結果、常に緊張した状態となってしだいに体が疲れていきます。
さらに副腎疲労が進行すると今度はコルチゾールが不足しはじめ、適度な緊張を保つことができなくなります。
これが副腎疲労がうつに似ていると言われる所以ですね。
でもこれらはコルチゾールの直接的な働きしか見ていません。
実はコルチゾールのの分泌が優先されることで犠牲になっていることがあります。
コルチゾールがつくられる流れが優先されると、性ホルモンが減ります。
これを「プレグネノロンスチール(プレグネノロンの奪い合い)」と言います。
コルチゾールも性ホルモンも同じ「プレグネノロン」を材料としているからです。
性ホルモンはモチベーションや性欲、前向きな気分などにかかわっていますから、性ホルモンが減ると必然的に生きる意味を感じにくい毎日になります。
2.プレグネノロンが性ホルモンとコルチゾールを両立させる
コルチゾール分泌の引き金となるストレスを避けられれば良いのですが、現実問題としてそれは難題です。
日々社会で生活していく中ではストレスフリーな毎日を過ごすことはほぼ不可能だからです。
ということで、過剰にコルチゾールがつくられるせいで性ホルモンが足りなくなるのであれば、プレグネノロンを補ってあげれば再び性ホルモンがつくられはじめるわけです(コルチゾールの害は依然として残りますので別途対処をお忘れなく)。
3.なぜDHEAでなくプレグネノロンなの?
DHEAはプレグネノロンが性ホルモンに変化する過程にあるもので、プレグネノロンより性ホルモンに近い位置にあります。
だったら性ホルモンのためにはDHEAのほうがストライクなんじゃないかという意見ももっともです。
それでもプレグネノロンがより有効であるとするのは、プレグネノロンに以下の働きがあるからです。
1が意味することは、私たちの体にプレグネノロンの用途を決定させるということです。
諸説ありますが、プレグネノロンはそのときそのときで最も体に必要とされるホルモンに変換されるという見かたもあります。
また、2の働きはプレグネノロン特有で、副腎疲労に悩む人の多くがコルチゾールの悪影響で記憶力の低下を感じているとすると、この「記憶力改善効果」はたいへん価値のあるものと思います。
4.まとめ
プレグネノロンは「プレグネノロンスチール」により不足しがちな性ホルモンの材料となると同時に、記憶力改善を改善するがゆえに副腎疲労に有効であると考えられます。
一方、プレグネノロンはホルモンのバランスを変化させる物質ですので、摂取によって広く体調の変化を及ぼす可能性のあることは認識しておいたほうが良いでしょう。
といっても個人的には、一日50mgの使用で副作用を感じたことはなく、段階的に一日500mgまで使用量を増やした研究[3]でも問題は出ていないようです。
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