なんとなく疲れやすいなら必見!「コルチゾール」の驚くべき悪影響6つ

副腎疲労の基礎知識

「ストレスは体に良くない」

 

とてもよく聞くフレーズですが、なぜストレスが良くないのかって説明できますか?

ストレス解消、ストレス対策、ストレスマネージメントなどなどストレスと健康に関係した情報は巷に溢れている一方で、ストレスがなぜ良くないのかがきちんと説明されていることは少ないです。

ストレスが体に良くないのはストレスを受けるとコルチゾールというホルモンが分泌されるからです。

ストレスを受け分泌されたコルチゾールは体内に様々な悪影響を及ぼします。

 

今日はこのストレスホルモン「コルチゾール」の悪影響について調べてみたいと思います。

 

 

なんとなく疲れやすいなら必見!「コルチゾール」の驚くべき悪影響6つ

1.コルチゾールは血糖値を高めて糖尿病発症のリスクを上げる

コルチゾールは肝臓に蓄えられているグルコースをパッと血中に放ち、私たちが元気に活動するためのエネルギーを生み出します。

短期的には私たちが活動するうえで役に立つこのコルチゾールの働きも、長期的に見れば必要のないときにも血糖値を上げてしまう迷惑な作用でしかありません。

血糖値が高い状態が続くと血糖値を抑えるインシュリンの効果が徐々に低くなり、糖尿病へまっしぐらなのは言うまでもありません。

 

2.コルチゾールは食欲を増加させぶくぶくと太る原因になる

コルチゾールには血中の中性脂肪を内臓脂肪として蓄えさせる効果があります。

また1つ目のポイントの通りコルチゾール分泌中は血中のグルコース濃度が高くなりますが、グルコースを失い続ける各細胞はエネルギーが不足がちになるんですね。

各細胞はエネルギーを欲し脳へ食欲を高めるサインを送り、食べても食べても満たされなくなってしまいます。

 

3.コルチゾールは免疫機能を低下させる

コルチゾールは炎症を抑えると同時に免疫の働きを弱くしてしまいます。免疫の機能が弱まっている間は当然のことながら風邪を引きやすくなり、またアレルギー症状も出やすくなります。

 

4.コルチゾールのせいで胃腸が弱くなる

コルチゾールは交感神経を刺激します。

交感神経と副交感神経は両方が同時に働くことはできませんので、副交感神経の働きに頼っている消化や吸収はコルチゾールが出ているあいだ後回しにされてしまいます。

つまり胃腸の粘膜には十分な働きが期待できないことになり、胃腸が炎症を起こし胃潰瘍や過敏性腸症候群につながってしまうんです。

 

5.コルチゾールは血圧を上げ心臓病のリスクを高める

そもそもコルチゾールというホルモンは、すごく原始的な働きをするホルモンです。私たちの先祖がライオンとばったり鉢合わせてしまった!ような生命の危機的状況では、戦うか逃げるかをとっさに判断し行うための重要なホルモンで、血圧を上げて臨戦態勢を整えます。

ライオンと戦うにしても逃げるにしても、血圧を上げて、より多くの酸素を各細胞に届けたほうが運動能力が高まるってものです。

ただしいまの時代を生きる私たちにそんな状況はありませんからね。血圧の上昇は血管を傷つけ心臓病のリスクを高めるだけです。

 

6.コルチゾールは生殖機能を衰えさせ妊娠しづらくなる

コルチゾールはEDや月経不順を引き起こし、妊娠につながる力を弱めてしまいます。

また、テストステロンなどの性ホルモンはコルチゾールと同じ副腎で作られるため、コルチゾールが優先的に生まれている状況では性ホルモンの量が足りなくなっています。

 

まとめ

以上、「コルチゾール」の悪影響はいかがでしたか。

コルチゾールは生きるか死ぬかのホルモンですから、言ってしまえば目前に迫った生死に関わる問題以外はすべて後回しにしてしまうのですね。

消化吸収も体脂肪率も糖尿病も、目前に迫った生死の問題に比べたら大したことないと脳は判断するわけです。

コルチゾールは特殊な状況を除き不足することはありません。ですから、できるだけコルチゾールを多く生み出さない生活を心がけるのが毎日をエネルギッシュに生きるコツですね。

 

コルチゾールを減らす方法についてはこちらです。

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