「ブレインフォグ改善」に知っておきたいサプリメント5選【思考力を取り戻す!】

ブレインフォグの解消法

頭の中に一面「モヤ」がかかるかの様に、思考力・判断力が悲しいほど低下する「ブレインフォグ」。

 

そんなブレインフォグを解消するため、サプリメントの分野における比較的新しい研究結果を調査した。その中から「これは効果が期待できる!」と判断したものだけを、厳選してご紹介してみたい。

 

ちなみに、主として参考にした情報源は、

 

National Center for Biotechnology Information(国立バイオテクノロジー情報センター:アメリカ合衆国の国立衛生研究所の下の国立医学図書館に属する)。

 

 

この情報センターでは、バイオメディカル分野において最も進んだ研究成果にアクセスでき、サプリメントの効果を検証している情報源としては最も信頼足るものの一つとして考えられています。

 

 

ブレインフォグ解消のために知っておくべきサプリメント5選

1.アダプトゲン(ロディオラ・アシュワガンダ)

 

「ロディオラ」も「アシュワガンダ」も、副腎から分泌されるホルモン「コルチゾール」の量を抑制することで、ブレインフォグの解消にとても役立つと言われている「アダプトゲン」[1][2]

 

アダプトゲンはストレス耐性を高めるインドの伝統医療「アーユルヴェーダ」で使われるハーブ。神経保護、疲労回復、抗うつ、抗酸化の効果がある[12]。特に強度のストレス状態・疲労状態の中でも、思考力を低下させない「抗ストレス効」果がアダプトゲンの魅力。

 

コルチゾールは「死のホルモン」と呼ばれていて、副腎から生まれる。ストレスを受けるその度に分泌され、短期的には注意力を上げるとされるが、過度の分泌で脳を委縮させたり、筋肉を溶かしたりする。また、免疫力を低下させ、風邪を引きやすくなることもある「嬉しくないホルモン」なのです[3]

 

コルチゾールは副腎から分泌されますが、長期にわたってストレスを受けるなどすると、副腎がコルチゾールの過剰分泌で疲労してしまい、今度はコルチゾールが足りなくなってしまうことに。

 

「死のホルモン」と呼ばれるコルチゾールも、一例として、適量であれば起床時に目を覚ましてくれる効果があり、副腎疲労によりコルチゾールが不足すると「朝いつまでも布団から起き上がることができない」といった状態を生み出すことも。

 

ロディオラのおすすめ

アシュワガンダのおすすめ

 

2.オメガ3脂肪酸(DHA/EPA)

オメガ3脂肪酸の摂取は脳の健康に不可欠であり[4]、抑うつ状態から発生する症状に効果がある[5]ことが実証されています。

 

「魚の油は体に良い」などと漠然と言われることも多いですが、最近はその言葉を裏付ける多くの研究が行われています。「脳の60%は脂肪」なので、その脂肪を常に新しいものに入れ替えるだけでも、ある程度の脂肪を食事から摂取する必要は理解できます。

 

最近注目されているオメガ脂肪酸の効果は「炎症を抑える」こと。炎症は脳、神経、臓器、筋肉などのあらゆる場所で起こっていて、「すべての重大な病気は炎症から始まっている」といっても過言ではないのです[12]

 

オメガ3脂肪酸のおすすめ

 

3.アルファGPC

 

脳の神経伝達物質の一つに「アセチルコリン」があります。このアセチルコリンが不足すると、脳の認知機能(記憶力や判断力)の低下につながります[6]

 

「アルファGPC」はアセチルコリンの材料となるコリンを最も効果的に供給できる栄養素のため、ブレインフォグ改善に即効性を期待できるとされています[7]

 

アルファGPCのおすすめ

 

4.ホスファチジルセリン(PS)

脳内に多く存在するリン脂質で、(サプリメントなどで)体外から摂取すれば、神経伝達の働きが高まる研究結果が出ています[8]。ホスファチジルセリンは神経細胞膜を保護・再生する作用があり、加齢による認知機能低下を防ぐ効果が報告されています[11]

 

また、ホスファチジルセリンを長い期間摂取しても、人体に害のないことも分かっています[9]

 

ホスファチジルセリンのおすすめ

 

5.コエンザイムQ10

 

コエンザイムQ10は呼吸時に起こる酸化によるダメージから脳を守り、脳を活性化させる(細胞内のミトコンドリアによるエネルギー産生を上げる)ことで知られています。加えて、近年の研究では老化に伴う認知力の低下を防止することが分かってきています[10]

 

ちなみに海外のサプリメントに表記されている「ユビキノール(Ubiquinol)」はコエンザイムQ10を還元活性したもの。通常のコエンザイムQ10(酸化型)より吸収率が良いとされ、効果自体は同じです。また、酸化型より3~4倍程度高価です。

 

コエンザイムQ10は脂溶性(水に溶けず油に溶ける性質)なので、脂肪と一緒に摂取すると吸収率が上がります。オメガ3脂肪酸との同時摂取がおすすめです。

 

ユビキノール(還元型コエンザイムQ10)のおすすめ

コエンザイムQ10(酸化型)のおすすめ

 

まとめ

以上、ブレインフォグ解消のために知っておくべきサプリメント5選でした。これらサプリメントは効果がきちんと検証されていることから、高い確率で効果を感じられるものです。

 

個人的に効果を感じたのは、オメガ3脂肪酸とアルファGPCです。ただしアルファGPCは高価なため、現在使用を中断しています。

 

アルファGPCからコエンザイムQ10に切り替えたら、コエンザイムQ10が想像以上に効いています。オメガ3脂肪酸との相乗効果もあったと考えています。日中の疲労感が変化しました。

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