なぜこんなにもマグネシウムはブレインフォグに効いてしまうのか?

smiling man ブレインフォグの解消法

smiling man

マグネシウムの効果は劇的!
ということで・・・、マグネシウムのお話をさせていただきます。

以前よりブレインフォグの解消にはNAC(N-アセチルシステイン)が有効であることはお伝えをしてきました。

関連記事:ブレインフォグがNACで消え去った話

 

今回はNAC以上にブレインフォグに効果があると感じた「マグネシウム」について少しお話してみたいと思います。

 

なぜこんなにもマグネシウムはブレインフォグに効いてしまうのか?

1.マグネシウムがブレインフォグに効くしくみ

マグネシウムがブレインフォグの解消に役立つのはなぜでしょうか。
それはアセトアルデヒドとマグネシウムの関係に答えがありそうです。

aldehyde dehydrogenase

出典:U.S. Department of Health and Human Services, 2007

アルコールの摂取や悪玉腸内菌の活動は毒性の強いアセトアルデヒドを生みます。
そのアセトアルデヒドが神経・脳細胞・ホルモン分泌器官にダメージを与えるとブレインフォグ発生となるわけですが[1][2]、マグネシウムはその悪の親玉「アセトアルデヒド」を分解するために必要な栄養素です。

つまり、マグネシウムが足りていればアセトアルデヒドが無害な酢酸塩へ素早く分解され体への悪影響が小さくなるというわけです。

ちなみにNACもアセトアルデヒドの悪影響をおさえるという意味では同じですが、NACはアセトアルデヒドの分解を助けるわけではなく、アセトアルデヒドの排出を助けていると見られています[3]

 

2.NACとマグネシウムの相乗効果が素晴らしく効く

two cups of coffee

私はブレインフォグ解消のためNACをとっていますが、最初の数週間でNACが劇的に効きブレインフォグが軽くなったため、いまはその使用回数が減りました。

その後、マグネシウムをとるようになって気づいたのは、マグネシウムによってさらに思考がスムースになってきたことです。
この理由については、マグネシウムにアセトアルデヒドの分解効果があるだけでなく、神経伝達物質の生成に関わっていたり、神経を正常に働かせる機能もあるためだと考えています。

マグネシウムの働きについてはこちらの記事が参考になります)

マグネシウムには精神安定の効果も報告されていますが、これは本当。
目覚めたときのすっきり感、ポジティブさはここ10年感じたことのないもので、自分自信でもちょっと驚くほどだったりします。

 

3.現代人はマグネシウムが足りていない

hamburger and fries

マグネシウムは本来であれば穀物にたくさん含まれているのですが、過度の耕作により土地が痩せその量は減少。
それだけでも50年前と比べ穀物に含まれるマグネシウムは20%以上失われたといわれますが、マグネシウム不足に輪をかけたのが穀物自体の摂取不足と精製。
パスタや白米をつくる精製過程によって大事な栄養素が失われるのはご存知のとおりです。

さらに、現代人は乱れた食生活により腸内環境が整っていない人が多く、食事からきちんとマグネシウムが吸収できないという問題もあります。

まとめると・・・、

  • 栄養の失われた土地での耕作
  • 穀物の摂取量不足
  • 過度な精製
  • 腸内環境の悪化

と、ご覧のとおりマグネシウムが吸収できない理由がここまでそろっているわけです。

 

4.マグネシウムの効果に即効性アリ

マグネシウムのサプリメントは非常に安価であり、効果に即効性もあります。
私の場合、気分の変化は摂取直後、思考がクリアになったのも摂取からわずか数時間後でした。

マグネシウムのサプリメントを選ぶにあたっての注意点は2つ。

  1. 吸収率の良いキレート加工済みのものを選ぶ
  2. カルシウムと一緒にとらない

1はそのままですが2は一般的な常識と異なります。
というのも一般的にマグネシウムはカルシウムと一緒にとることが大切だと言われているからです。

理想とされているマグネシウム:カルシウムは1:1~2(諸説あります)。

でもこれにはからくりがあって、マグネシウムとカルシウムとの比率が大切であるからこそマグネシウムを単品でとる必要があるんです。
なにが言いたいかというと、マグネシウムとカルシウムは吸収時に拮抗します。
マグネシウムに比べカルシウムは自然にとれやすいので、過剰なカルシウムによってマグネシウムの吸収が阻害されないようにしようということです[3]

これはマグネシウムとカルシウムを合わせたサプリメントと、マグネシウム単品のサプリメントを実際にとりくらべてみると体感できるかもしれません。

マグネシウム+カルシウムの例

マグネシウム単品の例

私も最初はマグネシウム+カルシウムをとっていたのですが、マグネシウム単品に変えた途端に効果がはっきり感じられたという経験があります。

マグネシウムは皮膚からも吸収されるのでマグネシウムオイルも有効です。

magnesium oil iherb

マグネシウムオイルは非常に使い勝手が良いです。
ブレインフォグの解消に効果があるだけでなく、その炎症抑制効果[4]のおかげで肩こりやむくみが気になる場所にスプレーして伸ばしておくだけで、症状が軽減されてしまいます。
もちろん結果に個人差はあると思いますが、むくみが気になるふくらはぎやあごのまわりに使用するとおどろきの効果が得られると思います。

 

5.まとめ

ブレインフォグを感じたら、NACとマグネシウムで多くのケースが解決してしまうのではないでしょうか。
これまで多くの医療機関を訪ねてきましたが、これら栄養素の摂取をすすめられたことは一度もありません。
不定愁訴に対して海外ではマグネシウムを摂取しながらの経過観察というケースは増えつつあるようです(そしてもちろん症状は改善している)。

日本の医療制度には今後もお世話にならないといけませんが、処方薬に頼る前にとるべき選択肢はまだまだあるのではないかと感じます。
NACとマグネシウムなんて脳神経外科初診料の3分の1で手に入ってしまいますから。

ちなみにマグネシウム不足は血液検査で判断しにくいのも、対応を遅れさせている原因の一つかもしれません(骨や臓器にたくわえられたマグネシウムを放出することによって血中マグネシウム濃度は比較的一定に保たれている=>もっとも大切な心臓をまもるため)。

マグネシウムに関して科学的に詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
米Amazon健康部門のベストセラー「Magnesium Miracle」の和訳です。

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